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Sustainability -サスティナブルな選択-


「ここ、色々面白い服あるんだよ。」


紹介されてちょっと覗いてみた原宿の古着屋。


そもそも原宿に行くこともほとんどないので


原宿の古着屋ってどんな感じなんだろうという好奇心で入ってみました。


若い頃はたまにアンティーク家具やレトロなシャツやブラウスを買っていましたが


再利用とかいう感覚よりも、アートやファッションという視点でしか見ていませんでした。


確かに、なかなか面白い。


何が面白いって、この生地でこんな凄いもの作るんだという驚き。


細やかな手作業。もちろん現代にもたくさん手職人さんはいらっしゃるけれど


昭和以前って各家庭に1人は針仕事のできる人が必要でした。


そういうこと、私たち世代ですら忘れてしまうのに


さらに若い世代には理解しにくい生活感かもしれないですね。


話は古着屋に戻って、目を引いた一着がありました。



真っ赤な半袖のサマーセーター。


昭和に作られたであろう生地感と細やかな仕立てに改めて驚きました。


襟や袖も丁寧に縫ったり編んだりしてあります。


昔は夏におしゃれをしたかったら、作る側も着る側も大変です。


今はTシャツでも色んな種類の生地があって、夏にわざわざこんな暑くてゴワゴワしたものは着ないですよね。


勝手な想像ですが、このセーターは少し涼しい梅雨や初夏に


厚めの半袖があったらいいなと作られたのではないかなと思っています。


毛玉がついているのも味があって気に入りました。


「似合ってるよー」の一言に背を押され、購入決定。


これを縮まないように、型崩れしないように気をつけて洗って、ほつれたら直しながら着てみます。


この生地はこんな体感なのね、こんな風におしゃれや生活を楽しんでいたのね、


と1人タイムスリップをしながら、ささやかに楽しみます。




サスティナブルって、持続可能なことを指す形容詞。


サスティナビリティは持続可能性という名詞。


サスティナブルな服、サスティナブルな生活、サスティナブルな社会は


壊れたら直し、自然に存在する材料で、何度も使い続けられることを


人間が実現していかなければいけません。


それには、一度手にした便利さや快適さを手放さなければならない場面がたくさん出てきます。


不便に感じたり、大変さを思い知ったりするでしょう。


例えば、プラスチック削減に賛同していても


水筒に水を持って出かける習慣をつけなければ


うっかり持ち忘れた時に自販機でペットボトルを買ってしまいます。


その時に、買わないという選択をし続けられるか。


日本は水道水を飲める国です。飲める質を保っている国です。


私はランニングの時には水を持ち歩かず、喉が渇いたら公園で水道水を飲んでいます。


コロナ禍で公園の水道も使用禁止になった場所もたくさんありますが


そんな時は飲まないで走れる範囲を走る。


そういう選択をし続ける練習そのものが身近なサスティナビリティなのかなと最近思います。







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