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COVID-19パンデミックの中でヨガが学生に与える影響

コロナ禍進行中ですが、世界中が疲れ始めている空気が一番のウイルスなのでは。


という感覚が私にはありますが、皆さんはいかがでしょうか。


正解がわからないまま、コロナウイルスに向き合う人類。


今回ご紹介する論文は、コロナで合理化、利便化が加速した世界で


最も深刻な影響を受けている年齢層の1つに学生が挙げられます。


学生たちのストレス状態と、ヨガを提供することで学生にどのような身体的、精神的、


包括的な変化が起こったのかを考察するものです。


論文の始まりには、


「将来の伝染病や新型感染症の流行などのストレスの多い状況下で、肉体的・精神的ウェルビーイングを維持するのに役立つかという認識をもたらすことにもなるでしょう。この情報は、より良い教育カリキュラムや生徒の健康的な日常生活を作るのに役立つでしょう。」


未来を見据えた前向きの姿勢で書かれています。

(以下「」内は引用含む)


この論文はインパクトファクターの高い論文ですので、充分信頼に足り得る情報です。


「オックスフォード大学の研究者が米国TriNetX社と共同で行った電子カルテコホート研究では、2020年1月から2020年8月の間に62, 354人がCOVID-19の診断を受けた6900万人のデータがあり、COVID-19の生存者は、うつ、外傷後ストレス障害(PTSD)、強迫性障害(OCD)や精神病症状などの精神的後遺症を起こすリスクがより高いことを示しています (Maxime Taquet et al.、2021).」


「医療、公共サービス、その他の日常生活の側面とは別に、教育制度はかなりの後退を余儀なくされています。学年や試験に対する不安、教育資源や講義のオンライン化によるスクリーンタイムの激化、社会的交流の制限などにより、世界中の学生に多大な感情的・心理的ストレスが発生しています(Aucejo et al.、2020;Limone et al.、2021)」


コロナパンデミックが起こる前の2015年の時点で


皆さんは世界にどのくらいうつ病に罹患している方がいると思いますか。


実に、世界人口の4.4%にあたる約3億2200万人だそうです。


中でも、大学生にとってうつ病は思春期から成人への移行する時期で


社会的・家族的関係の変化や学問的成功を求める圧力、学問的過負荷など様々な状況に直面するため、


生活の質に影響を与える可能性があるだろうと書かれています。


「別の研究では、絶望、喜びや興味の喪失、否定的な思考、疲労、集中力といった臨床的な抑うつ症状が、

他の集団よりも大学生でより顕著である可能性が示されています(Geisner et al.、2006)。」


ここに、コロナパンデミックという状況が襲ってくると


世界各国で政府による厳しい隔離期間が設けられ、


授業の履修、卒業、就職への不安も増加していきます。



「オンラインモードでの授業開始は、高速インターネット接続やデジタルデバイスが利用できず、時には授業内容の理解やオンライン学習教材へのアクセスが制限されることにより、一部の家庭や学生のストレス状態を高めることになった(Alawamleh et al.、2020;Kapasia et al.、2020;Nambiar、2020)。」


このような弊害も出てくる。


そこで、教育機関を通し、ヨガのテクニックを用いることで、


学生たちのウェルビーイングを測ることにしたそうです。



「学校や大学生にとって、全身の健康状態は、学業成績に欠かせない注意力、集中力、記憶力にも反映されます。研究によると、良好な集中力、記憶力、注意力にはリラックスが非常に不可欠であり、これはヨガや瞑想を実践することで実現できます(Sheela Joice et al.、2018)。学生の集中力、集中力、学習能力は学業成績に直接関係しており、COVID-19パンデミックのような状況下で挑戦する意味があることは周知の事実です(El-Mir, 2019)。」



「ヨガや瞑想の実践は、うつ病、恐怖、緊張の軽減に役立ち、ホリスティックな代替・補完療法と考えられています(Shohani et al., 2018)重要なことは、ヨガの実施によりストレスレベルが調整され、特に学齢期の生徒の精神バランス、神経機能の上昇に役立つことです(Kauts et al., 2009)。したがって、ヨガや瞑想などを実践する習慣は、COVID-19の大流行のような困難なライフイベントにおいて、彼らの集中力、記憶力、注意力を高める助けとなります。」


そして、ヨガによって変化する健康的な睡眠のサイクルや腸内細菌のバランスや免疫機能の正常化、消化機能の状況、代謝の向上などを、下記の論文をもとに仮説を立てて調べています。


「ヨガの実践は、生理的・心理的プロセスを変化させることにより、呼吸器系、循環器系、消化器系、神経系、内分泌系、生殖器系など、身体のさまざまな器官系の機能を調整することが知られています(Balaji et al.)


結論として


「多くの教育機関では、学生や教員のメンタルヘルスを促進するために、バーチャルヨガやマインドフルネス瞑想のセッションも開始されています。このレビューで、定期的にヨガを行うことは、身体的・精神的な健康を含め、多くの利点があり、COVID-19などの新興感染症と戦うために不可欠な強固な免疫システムを持つ健康な若い世代を生み出すのに役立つことが読者に伝われば幸いです。」




私の感想は、学生にヨガを提供する場合は、


教育機関のプログラムに導入する、もしくは保険適応の補完代替医療として提供することが


より恩恵を受けられる学生、人口が増える方法だと思っています。


私のスタジオも学割しておりますが、若い世代が自らすすんでヨガクラスを受講することは本当に少ない気がします。






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